2024年10月12日から13日にかけて開催された、『本田宗一郎杯HONDAエコマイレッジチャレンジ2024第43回全国大会』のレポートです。
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【結果】
海月 (中2)タイムオーバー(886.599Km/l)
玄華 (中3)リタイア
うどん(高2)10位(914.180Km/l) 高校生クラス部内最高順位タイ
中学生クラスでエントリーした玄華は走行中にチェーンが外れて1週目でリタイア、海月は最終ラップでタイム調整を誤りタイムオーバーになりました。高校生クラスのうどんは初出走にもかかわらず、900Km/L台を出すことでき、部内最高順位と並ぶ10位を記録しました。
ここからは時系列に書いていきます。
12日(練習走行日)
4:00 宿出発
5:25 サーキット到着・ピット設営開始
~車両調整~
7:55 車検開始
⇧ブレーキ車検中のうどん
全車両車検は問題なく合格でした。
10:00 中学生クラス練習走行開始
中学2年生がドライバーを務める海月は走行中にチェーンが外れてリタイア、玄華は燃料配管からガソリンが漏れ続けて未出走となりました。漏れた原因として、車検担当のスタッフさんに黒色の耐圧ガソリンホースを運営から配布される透明なものに交換するように指示があり、貰ったホースが耐圧仕様ではなかったためです。運営側のミスで走行できなかったのは、とても悔しく思います。
11:30 高校生クラス練習走行開始
新車を初めて走行させることが出来ました。3週は問題なく走れていたものの、4週目でセルモーターの故障でヒューズが切れてしまいリタイアでした。
ここからは毎年恒例の夜間作業までマシンの修理やトラブルの原因究明、アライメントなどの再確認、カウルの調整が行われます。
うどんがリタイアした原因を探るべくOBの皆さんと共に長い時間配線を見直した末、セルモーターが何かしら故障しているという結論に至ったが、自分たちはモーターの予備を持ち込んでいなかったため、貸していただけないかピットが近いチームから手当たり次第に訪ねていきました。ありがたいことに昭和第一学園自動車研究部さんから貸し出して頂ける事になり、本当に助かりました。また、セルの回路にヒューズを入れなくてもよいと判断し、決勝ではコンピュータ用のヒューズのみで走りました。
玄華は、明日の車検に受かるためになんとか車検のときに渡された燃料チューブから漏れが出ないよう、ワイヤーなどで縛って漏れを最小限に抑えることができました。しかし、スプロケの歯数が少ないため、チェーンテンションを他の車と比べて極端に高くしないといけないことから、転がりがものすごく悪かったため、チェーンテンションの調整や玉押しの調節などで、できる限りマスキングしようと努力しました。また、シャシダイのデータが全くなかったうえに、燃調もほとんど合わせられてないことから、車両のコンポーネントが動いてるのを確かめながら動かしていたため、決勝走行に向け結構不安が多い夜になりました。
海月は、チェーン落ちが立て続けに起きていたため、チェーンラインの改善やチェーンのVブレーキステーへの干渉を抑えるため、ブレーキをキャリパー式に変更、ステーも切落し応急処置としました。
各車両カウルのチリ合わせも行い夜間作業はひと段落です。
⇧夜のパドックをグランドスタンドから撮影
13日(決勝)
7:00 中学生クラス決勝前車検開始
2台とも車検合格です。
8:00 開会式
8:40 中学生クラススタート前待機エリア入り
9:10 中学生クラス決勝走行開始
海月はスムーズに出走し、順調に周回を重ねていましたが、最終ラップでのタイム調整を誤ったため4秒のタイムオーバーとなってしまいました。数字としては886.599Km/lを記録し優勝したチームと100Km/L以上の差をつけて上回っていたためにとても惜しい事をしました。
玄華は決勝走行直前に何らかの駆動系のトラブルが発生しだしたため、出走前に急遽クラッチを外し作業をすることになり、時間が迫っている中急いで後輪の脱着が求められたため、後輪の取り付けが不十分な状態での出走になってしまいました。よって、スタート直後にチェーンが外れてリタイアしてしまいました。エンジン側の事前準備が足りていなかった事に加え、後輪の装着をより慎重に出来なかったことが大きな敗因と考えます。走行中の写真はトランスポンダ計測ライン付近だったので玄華は撮影することが出来ませんでした。
9:20 高校生クラス決勝前車検開始
車検合格です。
10:15 高校生クラススタート前待機エリア入り
10:50 高校生クラス決勝走行開始
⇧決勝走行中のうどん
7周トラブルフリーで完走!今年のもてぎ大会では部内記録樹立かと思いきやタイムオーバーになってしまったのでまずは完走できて本当に嬉しいです。前日のセルモーターの問題は解消されましたが、更なる記録には暖機と燃調が不十分だったと感じます。ドライバーも加速に関しては最適ではないと言っていたので唯一の後悔点はエンジンにありそうです。
12:00 昼休み・片付け開始
16:30 サーキット出発
21:00 学校到着・解散
【部長より】
今回の大会をもって高校2年生は自動車部を引退になりますが、4年半本当に楽しい時間になりました。去年の今ごろは新車を作ることに対してあまり肯定的になれていませんでしたが、ドライバー兼設計者の20_G.Kの熱量をみて新車計画の実行を決心しました。もてぎ大会には製作が間に合わず、全国大会でのデビューになりましたが全体を通していい思い出になったと思っています。うどんがゴールラインを通過し、イヤホンからドライバーの歓喜の声が聞こえた瞬間に涙がこぼれそうになりました。ウッドモノコック、一段減速など新しいことを導入した車が完走した時はこれまで一年間の活動を誇りに思えました。
しかしながら、高校生クラスとは反対に今年の中学生クラスの2台は散々な結果に終わりました。自分は一年前から常に、勝てるチームを作ろうと努力してきたつもりですが、力足らずだったのかもしれないと反省しています。自動車部の後輩たちには申し訳ない気持ちがありながら、これから更に成長する姿を見てみたい期待も持っています。くじけずに突き進んでくれることを願います。
今年の大会みなさん楽しめましたか?自分としては、玄華のドライバーとして今年度やってきましたが、正直に言うと、うどんのことをうれしいと思う反面、全国大会が半周で終わってしまい、結構辛い大会でした。大会の少し前までは玄華と海月はとても順調に進んでおり、今回記録も狙える自信はあったのですが、大会前に大きな事故が起きてしまい、もてぎ大会からの成果がほぼほぼ崩れ落ちることになってしまいました。事故の原因は玄華班の注意ミスにあったのですが、最終的には、高校生が新車を作っていることもあり、完全に管理が行き届いてる状態でもなかったので、ある意味新車を作る犠牲になったともいえます。自分の意見としては、やっぱり中学同時優勝と新車デビューを同時にやろうとしていたのは高すぎた目標だったのかもしれません。去年も今年もそうですけど、新車を作っている年は中学生の結果を犠牲にして新車に手を付けている状態なので、やっぱり優勝するには、勝つということだけに集中し、完璧な車を作らない限り優勝するのは難しいです。新車を作ると、どうしても高校生が中学生の車から目を離す状態になったのも敗因といえるでしょう。これからはしっかり完走していくことが大事ですし、ひとつひとつ目標をクリアしていけば、勝てるチームへと復帰できると信じています。まずはミスした原因をしっかりと追究し、リフレッシュして、もっと完成形に近い自動車部として戦っていきましょう!!
広報/玄華ドライバー22_S.Kより
次回の部活は試験最終日の10月25日金曜日です。反省をしっかりと考えておいてください。
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